「市民の意識を生かして政策作り」/細川甚孝氏

2016年07月27日

2016年7月16日、細川甚孝氏による地方自治講座がありました。

以下、そのサマリとなります。

 

政策とは、公共的な課題を解決するための活動の方針であり、目的と手段の体系をなすものである。これを時間軸により、

インプット・アウトプット・アウトカムに分けて考えると、政策を作る上では、アウトカムがもっとも重要である。

意識調査のプランを作る際には、仮説を作り、課題ツリーにより原因と結果を掘り下げ、調査項目を設定することがポイントである。

 

細川氏

 

 

◇政策とは

政策とは、公共的な課題を解決するための活動の方針であり、目的と手段の体系をなすものである、というのが一般的な定義である。ここで、ポイントとなるのは、『公共的な課題』と『目的・手段の体系』である。目的と手段を明確にすること、すなわち原因と結果をはっきりさせることが重要である。

 

 

◇政策と時間軸

政策を時間軸により3段階に分けると

 1 活動(インプット)

 2 活動後、すぐに見える成果(アウトプット)

 3 活動後、長期的に見えてくる成果(アウトカム)  

 

 

◇意識調査の意義

意識調査は、以下の点を把握する目的で行う。

 1 だれが

 2 どのようなことを(テーマ)

 3 思ったり、話したりしているのか。

 4 なぜそのように思うのか 

このうち、3と4が特に重要である。

 

 

◇意識調査の使い方

アンケートのデータより、以下のことを検討する。

 ・アンケートの結果をどこに使うのか(いい・わるいなどの理由を分析しながら)

 ・アンケートの結果を使うことで、どの層(男女・年齢など)が大きく影響を受けるか。

 

 

◇意識調査プランの作り方

A アンケートを作る注意点

   ・表現方法に注意する(難解な言葉・曖昧な表現にならないこと)

   ・回答しやすいものにする(長い質問文、多い選択肢にならないこと)

   ・回答率が低い場合、その理由を分析しながら作る。

 

 

(質問)

アンケートの回収率を上げる効果的な方法は→アンケートにボールペンをつけるなどのちょっとした心遣いも、効果があると思う。

B 仮説を作る

   1 原因と結果を組み合わせて、ボトルネックを確認。

   2 ボトルネックの調査方法を考える(アンケート・ヒヤリング・行政への問い合わせなど)

C 調査結果に基づいて、何が変わるかの確認。

D 実際に調査プランをつくってみる

   1 課題ツリーを作って、原因と結果を掘り下げて考え、ボトルネックを仮定する。

   2 ボトルネックを、具体的に把握する方法を考える。(アンケート、ヒヤリングなど)

   3 アンケートの形式を考える。

アンケートやヒヤリングすなわち数字と会話を組み合わせて、なぜかと考えていくことが大切である。

 

 

◇ワークショップ

 1 以下のうちより課題を選択

   ・自転車の放置問題の解決

   ・若者の自治会への参加促進

   ・ワークライフバランスの促進

 2 中心的問題を見つける

 3 中心的問題はなぜ起こるのかを、具体的に考える、そして、どうやってデータをとるのか確認

4 グループごとの発表とコメント

 

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細川甚孝氏のプロフィール

 細川甚孝(ほそかわ しげのり)

合同会社『政策支援』代表

1971年 秋田県仙北市生まれ
都留文科大学文学部社会学科卒業、上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学、

早稲田大学大隈記念大学院公共経営研究科修了。農林水産省系列のシンクタンクを皮切り、様々なコンサルティング・

シンクタンクでリサーチャー及びコンサルタントとして活躍。

2012年 独立

公共経営に関する研修講師、様々な民間企業での社内コンサルタント。

早稲田大学パブリックサービス研究所招聘研究員(兼任)、行政経営フォーラム会員。

 

講義データ (2016年7月16日に開催された、

政策議論講義「地域政策を作るための市民意識調査とデータ分析」より)