「効果的な選挙ポスターの作り方と印象の戦略化」/乳原佳代氏

2016年09月28日

2016年8月24日、乳原佳代氏による選挙講座がありました。

以下、そのサマリとなります。

 

「はじめに印象ありき」

印象とは見た瞬間に目に入るものであり、選挙ポスターを作る際には、印象戦略が重要となる。

印象戦略を実施するにあたって、主観的に自分自身を知り、客観的に自分を理解し、さらに選挙区を理解することが必要である。印象のなかでも視覚的なものが大半を占め、そのなかでも、特に色は相手の心理に働きかける重要な役割を果たす。自分の似合う色を基調として、さまざまな要素を考慮に入れてコーディネートして、選挙ポスターを作るべきである。

◇印象戦略とは

印象とは、見た瞬間に目に入るものである。そして、つよく感じて忘れないものである。印象には2度目はない。選挙ポスターをつくるにあたっては、印象戦略が重要となる。

印象戦略の重要性が意識されるようになったのは、1959年のアメリカ大統領選挙の時からである。

当時、ケネディ候補者は、ペンの持ち方や握手のし方にいたるまでコンサルをつけて、『若さ』をアピールして勝利した。

印象が相手のどこから来るかについては、視覚的なものからというのが55パーセントであり、聴覚的なものなどからが38パーセントであって、演説の内容が印象に結びつく場合は、わずか7パーセントにすぎない。すなわち、髪型、メーク、立ち振る舞い、姿勢、マナー、表情、持ち物などが、その人の印象を決定する。

◇印象戦略を実施する際のポイント

印象戦略を実施するにあたって

1 主観的に自分自身を知ること。自分がなぜ政治家になりたいのか?何がしたいのか?何を訴えたいのか?

2 客観的に自分を理解すること。すなわち、自分に似合うものを知ることである。

  具体的には、自分に合った襟の形など。

3 選挙区を理解すること。

  すなわち、地域ごとに特色があるので、自分の印象がその地域の有権者層に受け入れられるかを考える

必要がある。

◇色彩はじめさまざまな分析

色には、重さ、はやさ、温度、調和があり、相手の心理に働きかける機能をもつ。自分に似合う色を基本として視覚的に訴えるつよさ、TPOなどを考慮して、コーディネートしていく必要がある。選挙区のすべての

ターゲットから、自分の表情やポージング、撮影場所などを分析すべきである。そして、顔の表情とポスターのイメージカラーが合っているか、フォントが合っているかなどを考える。

◇おわりに

印象戦略とは、伝えたいことを効果的に発信するためのものであり、印象戦略を制することは、選挙を制することである。有権者が求めるイメージを戦略的に演出して、自分を客観的かつ的確にとらえ、自分の外観を創り出して印象戦略を制する努力を惜しまないでいただきたい。

 

◇印象カウンセリングのワークショップより

・自分が童顔にみえる場合

     ↓

それも強みであろう。しかしポスターでは、ある程度威厳のあるところをみせなければならない。

何を着ようか決められない時は、体形や骨格の似かよった候補者を参考にしていけばよい。

・言葉のスピードについて

     ↓

演説はゆっくり話すべきであるが、自分が思っている以上に、話すスピードは速いものである。

相手のうなずきを想像しながら、間をとって話すように心掛けるべきである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 乳原佳代氏のプロフィール

 乳原佳代(うはら かよ)

印象戦略コンサルタント、PRコンサルタント、キャスティング会社代表。

航空会社勤務を経て、英国留学。

London City Lit等演劇学校で王室トレーナーより、発声、言語学等コミュニケーション全般を学び、

そこでクラスに英国人ビジネスマンが多数在籍していたことから、プレゼンにおける発声や個人の印象の

重要性を知る。
現在、独自のスピーチセラピーを取り入れ、経営者や政治家の、印象管理、服装戦略、スピーチ指導、候補のポスターなど制作物一式を手がける。

 

講義データ (2016年8月24日に開催された、

政策議論講義「効果的な選挙ポスターの作り方と印象の戦略化」より)